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2018年12月

2018年12月26日 (水)

【PMスタイル考】第142話:ティール組織を実現するコンセプチュアルスキル

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

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Teal

◆はじめに

今年のマネジメントの一番の話題はやはり、「ティール組織」であろう。今年1月に英治出版より

フレデリック・ラルー(嘉村賢州解説、鈴木立哉訳)「ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現」、英治出版(2018)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862762263/opc-22/ref=nosim

が翻訳出版され、ほぼ1年経った今でも雑誌記事などでティール組織をテーマにした記事をよく見かけるし、関連書籍もぼちぼち登場してきた。

そこで今年最後の記事は、ティール組織について書くことにした。

まず、ティール組織とはどういう概念なのかを簡単に触れておく。いまだに尋ねられることがあるのは、そもそもティールとはどういう意味の単語なのかということだ。ティールとは「青緑色」の意味である。

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2018年12月19日 (水)

【PMスタイル考】第141話:目的のイノベーションと手段のイノベーション

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

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Conceptual2

◆はじめに

あらゆる分野でイノベーションは求められる、空前のイノベーション時代だと言われるが、イノベーションとは何か、イノベーションと改善はどう違うのか、などという疑問や議論ががいまだに残っている。

この議論はイノベーションというものの根幹にかかわる議論である。今回のPMスタイル考はこの議論をしてみたい。


◆なぜ、高級キャンドルは売れるのか

2~30年前、電力の配給が不安定だった時代には停電が多く、停電時の非常用品としてロウソクが不可欠だとされていた。最近では停電はめったになくなり、停電は地震で起こっていることが多いので、余震での火災を防ぐために停電の際にはロウソクを使わないように行政が指導していることもあり、ロウソクといえば仏壇に灯すくらいになってきた。

こういった事情は日本だけの話ではなく海外でも同じであるが、海外ではロウソクが以前以上に使われているという。それは高級なキャンドルである。

高級キャンドルは主に部屋のインテリアとして使われている。海外ではもともとランプが来客を歓迎する雰囲気を創る家具として重宝されているが、その一つとしてロウソクを使う習慣が生まれてきている。

このような仕掛けをしたのは、ロウソクでは新参のメーカであるヤンキーキャンドルという企業であるが、ヤンキーキャンドルは高級キャンドルでは40%以上のシェアを持っているトップメーカである。

このように時代の流れを書いてみると自然なのだが、ロウソクに注目してみると、一旦、使われなくなったものが、再び使われるようになってきているわけで不自然だ。何がこういう状況をうみだしたのだろ

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2018年12月14日 (金)

【書籍紹介】MQ マネジメント思考指数 「未来」を創り出す人の5つのアティテュード(プレゼントあり)

峯本展夫「MQ マネジメント思考指数 「未来」を創り出す人の5つのアティテュード」、日経BP社(2018)

(単行本)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296101072/opc-22/ref=nosim
(Kindle版)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07KWN5DQB/opc-22/ref=nosim

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マネジメントの教育プロフェッショナルである著者が、マネジメント・プロフェッショナルがマネジメントを行う際のおおもとになる考え方であるマネジメント思考の一面である「アティテュード」についてまとめ、トレーニングの方法を紹介した本。

マネジメントの考え方の枠組み全体を表すマインドセットに対して、アティテュードは要素的なものであり、その人がマネジメントの経験で培ってきた信念や考え方を反映したものだ。



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