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2017年5月

2017年5月24日 (水)

【コンセプチュアルスキル講座】2017年度プログラムのご案内

2016年度は日本経済新聞出版社より、PMstyleで展開しているコンセプチュアルスキルの基本を解説した「コンセプチュアル思考」を出版しました。

2017年度は、この書籍を中心に展開していく計画です。

2017年のコンセプチュアルスキル講座は、

(1)基本
(2)思考
(3)行動
(4)業務

の4分野です。

「コンセプチュアルスキルの基本」、「コンセプチュアルスキル実践」を新たに加え、以下のようなラインナップになっています。

Conceptual_skill_training_2

※診断結果はコンセプチュアルスキル診断の結果です。こちらから実施できます。

http://pmstyle.biz/cncpt/conceptual_shindan.htm

以下、それぞれの講座について簡単に説明します。

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2017年5月16日 (火)

【コンセプチュアルスタイル考】第35話:コンセプチュアル思考による意味のイノベーション

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9984019/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Imi

◆デザインの次に来るもの

先日、「デザインの次に来るもの」(クロスメディアパブリッシング)という本を読みました。著者は安西 洋之さんと八重樫 文さんで、安西 洋之さんはモバイルクルーズという会社を経営されており、ミラノと東京を拠点としたビジネスプランナーとして多くのデザインプロジェクトに参画されています。八重樫 文さんは立命館大学デザイン科学研究センター長で、デザインやデザインマネジメントが専門の方です。

この本が非常に興味深いのは、デザインのレベルを

1.デザインを全く取り入れていない
2.デザインをスタイリングとして扱っている
3.デザインをプロセスの中に取り入れている
4.デザインを戦略として位置付けている

の4つのレベルに分けたときに、4.の手法としてはデザイン思考が知られていますが、それだけではなく、特にEUを中心に

・デザイン思考
・ユーザー中心デザイン
・デザイン・ドリブン・イノベーション

の3つのアプローチが重視されており、デザイン・ドリブン・イノベーションで狙っているのが「意味のイノベーション」だという指摘です。

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2017年5月12日 (金)

【コンセプチュアルスタイル考】第34話:抽象度を変えてビジネスの問題解決を行う

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9984019/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
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Tyusho

◆コンセプチュアルスキルはなぜ定着しないのか

コンセプチュアルスキルの基本は抽象度を変えることによって、物の見方を変え、(マネジメント)行動を変えることです。

コンセプチュアルスキルが提唱されたのは1950年前後で、まだマネジメントという概念がない時代です。この時代に個々の具体的な問題への対応だけではなく、個々の問題を組織全体としてみた(抽象化した)ときにどのように見えるかを考えたというのは画期的なことでしたが、マネジャーにとっては理解しにくいことだったと思われます。

前回述べましたように、今ではコンセプチュアルスキルはマネジメント以外でも、ビジネスやイノベーションなど様々な分野で必要になってきており、それらの活動に関わる人の必須スキルになっていますが、なかなか定着しないのはやはり概念としての難しさにあるといえるでしょう。

もっともなぜ難しいかと考えたときに、概念的であるので難しく、コンセプチュアルスキルがないとなかなかスキルとして習得しにくいというややこしい構造に難しさの本質があります。この構造を乗り越えてスキルを身につける突破口になるのが抽象度を変えて問題解決を行うことだと思われます。

ということで、今回はビジネスにおけるコンセプチュアルな問題解決について考えてみます。

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