PMstyle 2024年4月~7月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

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2012年4月

2012年4月26日 (木)

【報告】インターパーソナルスキルに関するアンケートの結果

対人関係スキルに関するアンケートの結果です。アンケートへのご協力ありがとうございました。

◆アンケートのテーマと方法

今回、ちょっと複雑なことをしてまして、

・対人関係スキルの連載のテーマ
・対人関係スキルの講座のプログラム

の2つのテーマを、同じ選択肢で質問しました。それぞれの対象は以下の通りです。

・連載テーマ
メルマガ(PM養成マガジン、戦略実行プロ)
プロジェクトの補助線ブログ
コミュニティ(プロジェクトの補助線)
好川の個人的なフェースブックページ

・講座プログラム
PMstyle+会員
PMstyleメール会員
PMstyleプロデュースブログ

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2012年4月24日 (火)

【スポンサーシップ論】第3回 立上げ・計画においてスポンサーがすべきこと

Sponsorship前回までで、プロジェクトスポンサーの活動とその方法について述べた。今回から、プロジェクトのフェーズに分けて、活動の実現に向けて、具体的にどのようなアクションをすべきかを整理してみたい。まず、今回は立上げと計画について述べる。

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2012年4月23日 (月)

【お願い】対人関係スキルセミナー開発にご協力ください!

EnquetePMstyleプロデューサーの好川哲人です。

PMAJ(日本プロジェクトマネジメント協会)のITベンチマークSIG/PM成功条件WG(主査:佐藤義男副理事長)で行った「ITプロジェクト・マネジャーの成功条件」の研究の結果、50%以上のプロジェクトマネジャーが対人関係スキルがもっとも重要な成功要因だと考えていることが分かりました。

この結果を受けて、佐藤主査と好川が中心になり、2年間、PMAJの公開講座として成果発表を中心にした「対人関係スキル」の紹介セミナーを開催してきました。

今年度より、PMstyle独自に、この成果をベースにもう少し専門化し、対人関係スキル習得を目的とした講座を開催する運びとなりました。講座のプログラムのイメージは以下のようなものです。

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2012年4月19日 (木)

PMstyle 第8期プログラム紹介(1)~PMstyleコース

Pmstylesemi2PMstyleでは毎年、PMstyleコースとして、2006年度から重点テーマを決めて、ソリューションを提供するセミナーを提案しています。PMstyleに取り上げているテーマを習得することによって、

・自分のスタイルを作ってほしい
・ひとつ上のプロジェクトマネジャーになってほしい

といった思いがあります。

初年度の2006年度のテーマは「PMコンピテンシー」でした。その後、「ヒューマンスキル」、「プロジェクト品質」などのテーマを取り上げ、2010年は「プロジェティスタ」、2011年度は「イノベーション」をテーマにしました。

今年度のテーマは、「クリエイティブ」です。クリエイティブに託する意図は「現状否定」です。松下幸之助の有名な言葉に、「5%の改善は、50%の改革より難しい」という言葉があります。この10年間、プロジェクトマネジメントはどんどん進歩し、納期や予算の達成目標も向上してきました。しかし、もう限界に近づいているのではないかと思っています。

これ以上の改善となると、現状のやり方を否定し、ゼロベースで考えなくてはなりません。そこには、クリエイティブな発想や、行動が要求されます。そのようなプロジェクトの進め方にチャレンジしようというのが今年度のテーマです。

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2012年4月17日 (火)

【スポンサーシップ論】第2回 プロジェクトスポンサーの活動とその方法

Sponsorship◆プロジェクトスポンサーの3つの仕事

前回、プロジェクトスポンサーの3つの仕事として、

(1)チームをインスパイアすること
(2)プロジェクトの環境を整えること
(3)プロジェクトの成果を上位組織に売り込むこと

があるという話をした。今回は、これを活動にブレークダウンしてみよう。

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2012年4月 9日 (月)

【スポンサーシップ論】第1回 プロジェクトスポンサーの仕事

Sponsorship◆プロジェクトをどう評価するか

こんな状況を考えてみてほしい。

ITベンダーS社は、5%ほどの利益を見込んである案件を受注した。技術的には枯れている分野でS社のスキルも十分で、技術リスクは少ない。ところが、開発に入ってから、顧客からの追加要求があり、対応しているうちに、利益は最終的には1%まで低下。

プロジェクトチームでは、要員のアサインができず、既存メンバーで対応したために、メンバーは軒並み、残業、休日出勤でダウン寸前。かろうじて最後まで、持ちこたえ、納期はクリアした。

一応、顧客要求には応えた格好になっており、顧客はその点については評価する一方で、ベンダーの要件開発の能力を問題を指摘しており、100%満足していない。

このプロジェクトをどう評価すればよいのだろうか?いくつか、考えられる評価を書き出してみる。

・赤字が出ていないのだから成功
・5%の収益を見込んだのに1%だから失敗とはいえないまでも、成功とはいえない
・こんな案件をするくらいなら、別の案件をすべきだった
・・・

どれが正しい評価は分からない。S社の経営状況や戦略により、評価は変わる。たとえば、S社は仕事の確保に困っており、リストラを考えなくてはならないような経営状況だとすれば、このプロジェクトは食い扶持を稼ぎ、かつ、「1%もの」収益を上げたのだから、大成功だといえる。

たとえば、S社は仕事には困っておらず、収益力の向上を戦略として掲げているなら、黒字が出ていても失敗である。あるいは顧客満足の向上を戦略に掲げているのであれば、微妙である。

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2012年4月 6日 (金)

【PMスタイル考】第43話:プロジェクトにおける創造性

Creative4◆囚人はどうやってトンネルを掘ったのか

構造化発明思考法という思考法をご存じでしょうか?

構造化発明思考法は問題を引き起こしている状況の中に、打開策を見出すという思考法です。この思考法の説明をするのによく使われる例があります。

2人の囚人が監房の床下に脱獄用の50メートルの穴を掘った。彼らは掘った土をいったいどこに隠したのか。

という単純な問題です。

答えを思いつかれた方は、創造性がある方です。

答えは、刑務所内の製パン所からナイロン製の袋を盗み出し、毎日、掘り進んだぶんの土を袋に入れていた。看守が見回る時間になると、袋詰めした土をすべて掘った穴に戻して監房はきれいにしていた。

というものです。ちなみに、脱獄した後の監房には、袋に詰まった土の山が残っていたというオチがつきます。

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【プロデューサーの本棚】インプロ―自由な行動表現

5~6年前からなんとなく気になっているテーマにインプロ(即興劇)がある。それで、なんとなく情報収集をし、ある人のインプロ研修を共同提案したりしていたのだが、2月11日の野村さんの「ゲームストーミング」のワークショップのエクスサイズにインプロが入っていて、様子を見ていたら、これはすごいと思い、体系的に使い方を考えようと決心した。

4845907011調べていたら、東京学芸大学の高尾隆先生がインプロを教育の中で創造性の開発に活用することを研究されていることが分かった。それで、

高尾 隆「インプロ教育―即興演劇は創造性を育てるか?」、フィルムアート社(2006)

という本を読んでみた。その高尾先生が、大人の学びをテーマに、企業における教育でさまざまな試行をされている中原先生とのコラボレーションで作られた本

4385365636高尾 隆、中原 淳「Learning × Performance インプロする組織  予定調和を超え、日常をゆさぶる」、三省堂(2012)

を買おうと思ってアマゾンのページを開いたら、すごい本を見つけてしまった。とりあえず、高尾先生の本は後回しにして、こちらを速攻で読んだ。



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【PMスタイル考】第42話:リーダーのメンバーに対する責任

◆はじめに

Communication先日、facebookページに「安全と安心」という記事を書きました。

安全と安心

今回はある意味、この続編で、プロジェクトにおいては、上位者が下位者を安心させる必要があるのではないかという話です。プロジェクトマネジャーはプロジェクトメンバーを、プロジェクトスポンサーはプロジェクト(マネジャー)を。

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【PMスタイル考】第41話:フィールドワークとデザイン思考

Kanrisyoku◆ミンツバーグの「マネジャーの仕事は細切れな仕事の連続である」という発見

最初にエスノグラフィーという言葉を聞いたのは、1995年に神戸大学のMBAコース(金井壽宏ゼミ)に通っていたときに、一般向けの授業で定性的研究方法論というのがあって、その中でした。当時はほとんどの人が聞いたことがない言葉だったと思いますし、正直なところ、もう一つピンとこないものがありました。

ただ、一つだけ印象に残ったことがあります。それは、講義の担当教官だった金井先生が紹介されたヘンリー・ミンツバーグの話です。ヘンリー・ミンツバーグは、「マネジャーの仕事は細切れな仕事の連続である」という事実を発見しました。それまでは、思い込みとして、マネジャーは重要な仕事をドンと構えてして行っているようなイメージがありますが、そうではなく、数十分から1時間程度の細切れの仕事で、どんどん、意思決定をしていくのがマネジャーの仕事だという正反対の事実を発見したのです。この研究で使った手法がフィールドワーク(行動観察)で、ミンツバーグは観察結果を「マネジャーの仕事」というエスノグラフィーとして書き上げました。これがおそらく、経営学の分野で初めて書かれたエスノグラフィーです。

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