PMstyle 2024年5月~7月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

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2011年10月

2011年10月31日 (月)

【一期一会】シンプルプロジェクトマネジメント

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【狙い】小規模で柔軟な計画の変更が求められるイノベーティブなプロジェクトに対して、適切なプロジェクトマネジメントができるようになる。

【対象者】プロジェクトマネジャー

【効果】シンプルプロジェクトマネジメントの考え方を理解し、具体的な方法を知ると同時に、1枚のスプレッドシートでマネジメントを実践する具体的な方法が分かる。
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__《 このセミナーの効用は 》___________

知識を得る   ★★★
実行力を高める ★★★★★
思考力を高める ★★★


__《 このセミナーへのイントロ 》___________

PMBOK(R)の普及と内部統制の普及が相俟って、プロジェクトマネジメントはだんだん、重厚長大なものになってきているような印象があります。PMBOK自体が、1996年の初版から3回の改定を重ねて、倍以上の分量になっています。プログラムマネジメントが分離されていることを考えると3倍以上といってもよいでしょう。

ITに代表される生産を目的とするプロジェクトにおいては、失敗を防ぐために、失敗を教訓に予防策を講じていく必要があり、マネジメント体系が膨大かつ、複雑なものになるのはある意味で仕方ないことだと言えます。

一方で、失敗しないことを重視しないプロジェクトもあります。失敗してはならないと考えるのは、成功する(無事、終了する)ことを「前提」とするからですが、成功することを「前提としない」プロジェクトもあるわけです。もちろん、失敗したいと思ってプロジェクトをやるわけではありません。失敗する確率の方が高いが、やらなくてはならないプロジェクトです。

その代表は、イノベーションを目的にしたプロジェクトです。商品開発、技術開発、組織変革、ビジネスモデル開発など、さまざまなものがあります。これらのプロジェクトの特徴は、どうすれば成功できるかわからないことです。

失敗しないためにプロジェクトマネジメントを行うという場合、どうすれば成功するかが分かっていて、プロジェクトマネジメントでできるだけそのような進め方ができるようにします。つまり、成功する方法を計画として作って、その計画通りに進めていくわけです。

ところが、成功を前提にしないプロジェクトではどうすれば成功するかわかりませんので、そこで策定される計画も「仮説」に過ぎないわけです。つまり、こうすればうまくいくのではないかという仮説(計画)を立て、仮説(計画)を検証し、修正しながら、プロジェクトを進めていくことがプロジェクトマネジメントの役割です。このような役割を果たすマネジメントとしてシンプルプロジェクトマネジメントがあります。シンプルプロジェクトマネジメントでは、方向性(プロジェクトの目的・目標)とタスクの関係を見定めながら、時間とコストの制約の範囲で各タスクのオーナーがドライブしていきます。

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2011年10月25日 (火)

【PMスタイル考】第23話:ドラッカースタイル~成果編

Style◆ドラッカーの思考体系

前回述べたように、著者は、ドラッカー思考の体系をプロジェクトマネジメントに適用する際に、

1.成果を上げる(成果を大きくするドラッカー思考)
2.価値をもたらす計画をたてる(戦略と計画に関するドラッカー思考)
3.顧客を中心に考える(顧客に関するドラッカー思考)
4.チームを動かす(チームのパフォーマンスを高めるドラッカー思考)
5.マネジメントを極める(プロジェクト品質を向上させるドラッカー思考)
6.イノベーションを実現する(技術を有効に活用するためのドラッカー思考)
7.プロフェッショナルになる(自己成長のためのドラッカー思考)

の7つに分けて考えている。

今回から何回かに分けて、ドラッカー思考をプロジェクトマネジメントに適用していくとどうなるかを考えて見よう。今回はまず一番目の成果についてである。

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【報告】PM養成マガジン1000号アンケートの結果(PM養成マガジンに関する質問)

PM養成マガジン1000号アンケートにご協力いただき、ありがとうございました。目標を上回る130名の方から回答を戴きました。

結果のうち、PM養成マガジンに関する部分を「プロジェクトの補助線」ブログに公開しましたので、ご興味がある方はご覧ください。

なかなか、興味深いです。

【報告】PM養成マガジン1000号アンケート(PM養成マガジンに関する質問編)

なお、感想などは、PM養成マガジンで配信しますので、興味のある方がご購読ください(無料です)

PM養成マガジンお申込み

 

2011年10月24日 (月)

【PMスタイル考】第22話:ドラッカースタイル

Style◆「もしドラ」と「マネジメント」

2009年の12月に発売された岩崎 夏海さんの小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(ダイヤモンド社)が発売より半年強で100万部を売り上げ、電子版なども含めて300万部近くを売り上げたそうです。

もしドラの100万部よりもっと凄いと思うのは、もしドラの中で主人公・川島みなみが読むドラッカーのマネジメント

4478410232ピーター・ドラッカー(上田 惇生編訳)「マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]」、ダイヤモンド社; エッセンシャル版(2001)

がこの間に100万部を超えたという事実です。もしドラが出版されるまでの総数が10万 強だったらしいので、すざましい勢いですね。「マネジメント」読まれた方はお分かりだと思いますが、この本、ビジネス書という範疇の本ではなく、専門書あるいは、思想書の範疇の本です。この本を読むだけで一苦労しますし、もしドラの作者・岩崎 夏海さんが何かの雑誌のインタビューで「マネジメント」が難解なので、もしドラができたようなことを言われていたくらいです。

前置きが長くなりました。言いたかったのはドラッカーの思想、思考には、どのくらいの魅力があるということです。

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【一期一会】プロジェクトリーダーのための創造的問題解決力講座

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【狙い】プロジェクトリーダーとして、3つのタイプの問題解決を使い分け、レベルの高いプロジェクトの実施を可能にする

【対象者】プロジェクトスポンサー、プロジェクトマネジャー、マネジャー

【効果】プロジェクトの進行上、解決しなくてはならない問題の種類と方法がわかり、リーダーやマネジャーとして適切な問題解決行動ができるようになる。
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__《 このセミナーの効用は 》___________

知識を得る   ★★★
実行力を高める ★★★
思考力を高める ★★★★★


__《 このセミナーへのイントロ 》___________

プロジェクトにおける問題というとトラブル局面で起こる発生型問題を想像しますが、それ以外にも問題解決の必要な局面があります。

一つはパフォーマンス改善の局面です。設定された納期や予算などの目標の達成が従来の方法では困難な場合にはパフォーマンスを改善することによって目標を達成しなくてはなりません。この場合、トラブルのようにベースラインに対する問題が起こっているわけでありません。パフォーマンスの問題を見つけ、その問題を解決することによってパフォーマンスを改善していく必要があります。このような問題を、探索型の問題と呼びます。

もう一つは、この講座のタイトルにもなっているように、創造型の問題です。これは文字通り、問題を作ることを意味しています。この問題解決は主にプロジェクトの立上げで必要になってきます。たとえば、ITのプロジェクトを考えてみてください。顧客からのオーダーがあり、システムを作るわけですが、これだけでは企業の成長はありません。

企業や組織が成長するためには、受注開発を「機会」をしてとらえ、その機会を使って何か、自社の成長のためになることをしなくてはなりません。たとえば、人材の育成、技術の習得、顧客ビジネスの熟知など、考えてみるといろいろなことがあります。そして、これらが顧客が求めるシステムを開発することと並ぶプロジェクトの目的になるわけです。

実はこのようなテーマを決めることも問題解決です。こちらは問題を探すのではなく、問題を作って解決することによって、目的を達成するようなものです。探索型の問題はいわば、見えていない問題を見えるようにして、解決します。創造型の問題は、将来を見据え、多くの人が問題はないと思っているところに問題を作り、問題を解決することによって、組織を成長させたり、変革したりします。

通常、戦略課題があるときに、プロジェクトにおいて創造的問題解決ができるかどうかは、その企業の優秀さを示す重要な指標になります。顧客からの依頼を請け仕事として言われることしかやらない企業と、その機会を使って自分たちの将来につながることをやる企業が5年も経てば歴然とした差がでてきます。

今、IT業界は不況だと言われています。郵政の5次オンライン以外に大きな仕事がなく、多くのSI企業は明日の仕事に困っていると言われますが、一方で、ユーザ企業の中には投資したい提案がないと言っている企業が少なくありません。また、海外には活気の市場が多くあります。

こういった現象が起こっている原因の一つは、日本のIT企業が創造型の問題解決ができない、つまり、新しい問題を作って魅力のある提案をできないことにあります。

本講座は、プロジェクトで発生する、あるいは発見、創造しなくてはならない問題を3つのタイプに分類し、問題タイプごとに問題解決の方法を学びます。

 

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2011年10月 4日 (火)

【facebook】プロデューサーの走り書き

Hasirigaki PMstyle facebookページで、「プロデューサーの走り書き」という記事を時々、書いています。

プロデューサーとはPMstyleプロデューサーの好川哲人のことです。つまり、好川のネタ帳に、ちょっとお化粧したような記事です。

これまで以下のようなテーマで、6回書きました。

(1):お家騒動がもたらしたトレードオフ
地元、京都の一澤帆布のお家騒動の話です。

(2):ワイヤレステレビはキャズムを超えたか
ワイヤレステレビをネタに、ソニーとシャープの違いを考えてみました。

(3)強い特許
アップルの特許戦略のすごさを鑑み、日本の特許戦略の稚拙さを考えてみました。

(4)公私が入り組むワークスタイル
公私混同はよくないという風潮が強くなってきていますが、公私混同にも悪い公私混同とよい公私混同があるのではないかということを考えてみました。

(5)上手に失敗する

上手に失敗することのむずかしさ、重要さについて考えてみました。

(6)内省なくして成長なし

失敗しないためには反省すればよい、成功するためには内省が必要であるということ
を書いてみました。

これからも、続ける予定ですので、ときどき、PMstyle facebookページをご覧ください!

こちらです! 

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