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2011年7月 6日 (水)

【一期一会】プロジェクトリーダーのための計画力講座

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【狙い】コンセプチュアルスキルとしての計画力を身につける

【対象者】プロジェクトマネジャー、プロジェクトスポンサー、マネジャー

【効果】概念的な計画から、具体的な計画に落としていく具体的な手法とコツを身につけることができ、計画作業の質が上がるとともに、計画に基づく適切な管理を行うことができるようになる。

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__《 このセミナーの効用は 》___________

知識を得る   ★★★
実行力を高める ★★★★★
思考力を高める ★★★★


__《 このセミナーへのイントロ 》___________

Keikaku皆さんは計画という言葉から何をイメージされるでしょうか?立場にもよるでしょうが、スケジュールを思い浮かべる人もいれば、具体的な作業段取りをイメージする人もいるでしょう。あるいは、もっと上位の立場だと、事業計画をイメージする人もいれば、プロジェクトや商品、サービスの企画などをイメージする人もいると思います。あるいはその中間のところで、プロジェクトの計画をイメージする人もいると思います。

いずれにしても、企業として目標(戦略ゴール)を作り、事業部や部門が協力して目標を達成していくスタイルの経営では、計画から逃れることはできません。計画があるから、戦略と現場の活動が連動します。極論すれば、現場の一作業者が、今日何をするかには、戦略的意味があるというのが戦略経営です。

計画には2種類あります。一つは、スケジュールや作業の計画にように、具体的な計画です。もう一つは、プロジェクトの計画、企画、事業の計画のように、概念的な計画です。両者の間には、概念的な計画能力がないと具体的な計画がうまくできないという関係があります。

たとえば、作業リストを作ることを考えてみてください。手順を考えながら作業を洗い出して作業リストを作ると、ほとんどの場合、漏れや抜け、重複がでてきます。

そこで、まず、作業を概念的に洗い出します。たとえば、デザインするとか、開発するとかです。概念的なレベルで考えると漏れはまず出てきません。そして、概念的なレベルの作業を具体的な作業に落とし込んでいきます。デザインであれば、要求を集め、分析し、試作をし、・・・です。もちろん、これでは作業に十分でなければ、さらに、それぞれの作業を具体化します。

もうお分かりだと思いますが、WBSで作業の洗い出しを行うというは概念的なレベルで計画をし、徐々に具体化しているわけです。したがって、概念的な計画能力がないと、具体的な計画はできないことになります。

ここで、「経験があれば、いきなり具体的な計画を正確に作れるんではないか」という疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。それはその通りなのですが、これは、十分な経験がない、言い換えると新規要素がある場合には具体的な計画からは作れないことの裏返しだともいえます。

ここでもう少し考えてみましょう。

デザインの前には商品企画があります。商品企画の段階で、商品の仕様を事細かに決めて、どのくらいの期間で、どのくらいの予算で開発できるかを決めることはできません。だからといって、それは具体的な仕様が決まってからにしましょうというわけにはいきません。そんな状態では、経営陣は開発にゴーをかけることはできないからです。

そこで、いま、決まっている範囲で、できるだけ適切に期間や予算の見積もりをすることが求められます。これが「計画力」です。

こういう指摘をすると、プロジェクトマネジャーの人の中には、「前提」を山ほどつけて、計画を作る人がいます。気持ちはわかりますが、計画力のないことを証明しているようなものです。

ここまで読んでくださった方はご理解いただけたと思いますが、概念的に計画を作る能力というのは、現場の作業者レベルではあまり必要はありません。求められる計画はせいぜい数日の段取り決めですの超・具体的な話です。ところが、エンジニアになってくると工程を設計しなくてはなりません。これはかなり概念的な計画能力が必要です。

プロジェクトマネジャーがプロジェクト計画を作るというのはさらに、概念的な計画作業になります。プロジェクトスポンサーがプロジェクト企画をするのはもっと概念的な計画作業になります。

つまり、上位にいけばいくほど、概念的な思考が必要になるわけです。

現場のエンジニアをしていた人がプロジェクトマネジャーになった時につまずく理由の大半は概念的な思考ができないためです。この問題はたとえばメンバーに任せられないといった形で顕在化します。任せられないという問題は気質の問題だと思っている人が多いですが、仕事を任せるときに掌握しておきたいと思うのは誰しも同じです。

問題はグリップするレベルで、作業者と同じ目線でグリップすると任せていないと言われます。かといって、スケジュールベースの進捗だけでは心もとない。もう少し、内容に踏み込んだ掌握がしたい。このようなときには、概念的な作業のレベルで状況を掴んでおけばいいわけです。概念的な思考ができるというのはそういうことなのです。

あるいは変更の調整がうまくできないというのも同じ問題です。具体的なスケジュールだけで考えていると、スケジュールを変えるとすべてがひっくり返ります。そこで、まずは概念的なレベルで調整し、そのあとでもう一度、具体的なスケジュールに落とすとうまく収まるものです。

このセミナーでは、プロジェクトリーダーとして活動するのに必要な概念的な計画力について学びます。



__《 このセミナーの超エッセンス 》___________

このセミナーでは、まず、計画がうまく行かない理由を、システム思考を使ってグループでディスカッションし、ディスカッションを通して、計画に関わる問題を共有すると同時に、計画に対する具体的なイメージを共有します。想定している計画がうまく行かない理由は

<策定>
目的・目標が不明確である
頭の中で組み立てた計画に過ぎない
状況判断を誤っている
目先の問題解決の積み重ねでしかない
一つの計画しか考えていない
<実行>
計画にコミットしていない
計画にメリハリがない
終わりからの逆算のイメージがない
計画のフォローアップができていない

といったことです。このような問題に対する対処としては、

目的・目標が不明確である
→目的を明確にし、目的に整合した目標を策定する

頭の中で組み立てた計画に過ぎない
→体験(クラフト)に基づき、計画をしていく

状況判断を誤っている
→ゼロベースで環境分析を行い、シナリオに反映させる

目先の問題解決の積み重ねでしかない
→シナリオで大局を描き、シナリオに基づいて計画する

一つの計画しか考えていない
→複数のシナリオを描き、その中からもっともらしいシナリオを選ぶ

計画にコミットしていない
→RRAAを明確にする

計画にメリハリがない
→目的・目標の実現に資源を集中投下する計画をする

終わりからの逆算のイメージがない
→常に残作業と最終到達地点の推定を行いながら、計画を進めていく

計画のフォローアップができていない
→目先の進捗を管理するだけではなく、トレンド(傾向)で管理していく

といった方法が効果的です。

このセミナーでは、これらの方法の考え方とともに、具体的な手法を解説します。

__《 このセミナーのURLは 》___________

http://www.pmstyle.biz/smn/how_to_plan.htm

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