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2011年5月10日 (火)

【管理者のためのプロジェクト管理】プロジェクト上位管理者の果たすべき2つの役割を理解し、実践する方法を学ぶ

【狙い】プロジェクトマネジャーに実力を発揮させるために必要なマネジメントと支援とは何かを理解し、実践の足掛かりをつかむ。

【対象者】新任管理職、大規模プロジェクトのプロジェクトマネジャー、PMOマネジャー

【効果】プロジェクトの上位管理者としてのマネジメント行動、マインドが理解できる
   プロジェクトマネジャーが上位管理者に求めるものが理解できる
   プロジェクトの上位マネジメントのスキルを習得できる
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◆なぜ、大規模プロジェクトはうまく行かないのか

多くの企業では、プロジェクトマネジャーを担当する人に、プロジェクトマネジメントの教育を行い、プロジェクトの成功率を上げることが一般的に行われるようになってきました。そして、多くのプロジェクトで成果が得られるようになってきました。

ところが、ある種のプロジェクトでは、この取り組みがあまり成果を上げていません。典型的なのは、大規模プロジェクトです。

大規模プロジェクトはなぜ、うまく行かないのでしょうか。原因は、大規模プロジェクトの特性にあります。大規模プロジェクトは一般に、

・組織の判断による意思決定が多い
・プロジェクト要求の不確実性が大きい
・プロジェクト環境の不確実性が大きい
・ステークホルダが多い
・ステークホルダからのプレッシャーが厳しい

といった困難さを伴います。現状はこれらをリスクとしてとらえ、可能な限り、プロジェクト初期に組織(企業や事業部)としての対処を行った上で、あとはプロジェクトマネジャーに任せるという方針を取る組織が多いようです。

◆上位管理者の2つの役割

しかし、上の特性をみれば明らかなように、プロジェクトの進行の中で、組織的判断が不可欠な局面がしばしばあります。つまり、このようなプロジェクトで、上位管理者は

・プロジェクトの上位マネジメント
・プロジェクトマネジャーの支援

の2つを行うことが不可欠になります。

これまで述べてきたことは、実は、規模にかかわりなく、上記のような特性を持つプロジェクトでは一般に言えることです。

◆視座も視点も異なる

プロジェクトの上位マネジメントは、現場のプロジェクトマネジメントとはまったく異なるものです。視座も、視点も違います。

視座としては、投資側の立場になります。商品開発プロジェクトの投資の意味合いはわかると思います。ITプロジェクトでは少し分かりにくいかもしれませんが、1億で受注してきたプロジェクトに、組織の目標原価が70%であったときに、7千万の予算を認めるか、それとも6千万しか認めないかを実質的に決める立場にあります。つまり、プロジェクトに投資する立場にあるわけです。

そのような立場に立ちますので、マネジメントの視点も当然異なってきます。少しで収益を増やすにはどうすればよいかを考えるのは当然ですが、顧客やベンダーでも長期的な視点が必要になってきます。

たとえば、顧客から追加要求があったときに、プロジェクトマネジャーの立場では当然、費用請求したいわけですが、今後の取引を考えてプロジェクトに現行予算で、何とか収める方法を考えるように指示することもあるわけです。そこで、プロジェクトマネジャーが外注に転嫁しようとしたら、そのベンダーの成長に配慮し、予算は削るなという指示をすることもあるわけです。

マネジメントでプロジェクトをこのような厳しい状況に追い込むからには、一方で支援を忘れてはなりません。これが二番目の役割です。上の例であれば、たとえば、一見、無謀とも思えるような仕様とコストを解決してくれそうな知恵や能力を持つ人をプロジェクトに巻き込んでいくといったことは不可欠です。いわゆるスポンサーシップを発揮しなくてはなりません。

本セミナーでは、プロジェクトの上位管理者が、2つの役割を果たす方法について考え、現実の場面で、どのような行動すればよいかを参加者全員で議論します。

本セミナーの本年度第1回開催は以下の要領で行います。奮ってご参加ください。

━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆管理者のためのプロジェクト管理講座                               ◆7PDU's
  日時:2011年05月27日(金)  10:00-18:00(9:40受付開始) 
  場所:ヴィラフォンテーヌカンファレンスセンター汐留(東京都港区)
  講師:好川哲人(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、MBA)
  詳細・お申込 http://www.pmstyle.biz/smn/pm_managers.htm
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【カリキュラム】
1.管理者からみたプロジェクト活動の位置づけ
2.プロジェクトに対する管理者の役割と責任
3.組織の方針をプロジェクトにより実現する
4.管理下のすべてのプロジェクトを成功させるために
5.ビジネスの成果が上がるプロジェクト実行環境の構築
6.人材育成と風土づくり
7.プロジェクトスポンサーシップを身につける
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