PMstyle 2024年4月~7月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

カテゴリ

Powered by Six Apart

« 2010年6月 | メイン | 2010年9月 »

2010年7月

2010年7月26日 (月)

2011年1月~3月のPMsyleセミナー

Pmstyle_color4 

Semiar_image 2011年1月~3月のPMstyleは以下のセミナーの開催を予定しています。

【1月】 

19(水) 課題発見力・問題解決力強化講座プロジェクトリーダーのためのコンセプチャルスキル講座

21(金) PMBOK(R)とチームファシリテーションの融合

24(月)~25(火) プロジェクトの実行・計画とそのポイント

【2月】

16日(水) プロジェクトリーダーのための計画力講座プロジェクトリーダーのためのコンセプチャルスキル講座

17日(木) もしドラッカーがプロジェクトマネジャーだったら

【3月】 

3(木) プロジェクトリーダーのための意志決定力講座プロジェクトリーダーのためのコンセプチャルスキル講座

4日(金) ワールドカフェ活用講座

10日(木) もしドラッカーがプロジェクトスポンサーだったら

2010年7月18日 (日)

【コンセプチュアルコース】要求と自発の両立のコツを学ぼう

どんなプロジェクトでも、プロジェクトを実施する目的は2つあります。

一つはプロジェクトに対して要求されていることを実現することです。もう一つは、自分たちの会社をよくすることに貢献することです。

ところが、プロジェクトマネジャーの方やプロジェクトスポンサーの方にこのような話をすると、

「プロジェクトの予算や納期はぎりぎりで、とても言われていないことをやっている余裕はない」

「後者は別途、経営革新プログラムを起こして、日常業務とは分けて取り組むべきだ」

という答えが返ってきます。

ちょっと待って下さい。それはそうかもしれませんが、今の状態をそのまま続けていても展望が開けないことも事実ですし、経営革新も成果が出るのは業務の現場です。そして、それを怠った罰は今のトップではなく、みなさんの将来に降りかかってきます。

そのように考えると、プロジェクトマネジャーの方やプロジェクトスポンサーは、今、将来の自分たちのビジョンや戦略を描き、将来に向けて成果を上げて行くために、

プロジェクトは、変革の「機会」
その機会を使って、自社をよくする活動をしていく

と意識を変えていくことが必要です。

ただし、意識を変えてみても、「プロジェクトの予算や納期はぎりぎり」という現実が変わるわけではありません。そこで、そのような現実の中で、要求されたことに加えて、自分たちの会社をよくする取り組みをするには、

要求をこなした上で、自発的な取り組みをする

ではなく、

要求と自発を組み合わせて、要求に応える

という思考規範が求められます。そのような思考規範として非常に有用だと思われるのが、堀内さんの提唱される「クリエイティブ・チョイス」です。

一見すると、クリエイトすることとチョイスすることは相反するものです。クリエイティブとチョイスを両立させる中にこそ、要求に応えることと自発的な取り組みを行うことという相反するものを両立させる秘密があります。

ぜひ、堀内さんのセミナーで、要求と自発の両立のこつを身につけてください。

━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆クリエイティブチョイス                      ◆6PDU's
  日時:2010年09月17日(金)  10:00-17:00(9:40受付開始)
  場所:ヴィラフォンテーヌ汐留(東京都港区)
  講師:堀内浩二(ほりうち こうじ)株式会社アーキット代表
  詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/choice.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【内容】
・ なぜ「クリエイティブ」チョイスなのか
・ 乗り越えたい問題を定義する
・ 目的(の目的)から考えおろす
・ 感情の役割について考える
・ 仲間に問題を説明する
・ 問題の再定義セッションを実施する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2010年7月 7日 (水)

【PMスタイル考】第8話:責任を明確にするということ

◆プロジェクトマネジメントで変わったもの、変わらないもの

Style プロジェクトマネジメントが日本で注目されるようになってきたのは、21世紀になってからですが、それでもかれこれ、10年近くになります。この間に変わってきたものと、相変わらず変わっていないものを一つずつあげるとすれば、みなさんは何を取り上げられますか?

変わってきたものは仕事のスタイルです。

・計画をたてて仕事をする
・進捗を管理しながら仕事をする

というワークスタイルは定着してきましたし、定着したと言えるかどうかは微妙ですが、

・ドキュメントによるコミュニケーションを行う

というスタイルもかなり浸透してきたようです。

これに対して、あまり変化がないと思うのは、「責任」を明確にして、責任を果たしながら仕事をするという点です。

この議論はプロジェクトマネジメントの前提とする組織観と、日本流の組織観の根本的な違いがあり、相当に難しい問題です。

続きを読む »

2010年7月 5日 (月)

【コンセプチュアルスキル講座】第1講 ロジカルシンキング(2)隠れた前提を探せ!

◆前回の宿題

前回、論理の基本の話をした。そして、最後に、以下の例

Aプロジェクトでは納期遵守は重要である。だから、要員を投入しよう
Bプロジェクトでは納期遵守は重要である。だから、要員を投入するのはやめよう

を示し、なぜ、同じメッセージから、どうしてこんな矛盾した結論がでてくるのかを宿題とした。どのくらいの方が気づかれただろうか?

続きを読む »

【PMスタイル考】第7話:プロジェクトの成功要因は奥が深い

◆プロジェクトKSF
Style
ちょっと機会があって、プロジェクトの成功要因(KSF)の研究について調べています。プロジェクトの成功はプロジェクトマネジメントの成功と異なり、ある意味での歴史的検証が必要です。たとえば、商品開発のプロジェクトで、スケジュール内、予算内で商品を開発したとしても即座にプロジェクトは成功だったとはいえません。ITのプロジェクトで、スケジュール内、予算内で顧客の要望するシステムを作っても成功だとはいえません。商品であれば売れるかどうかが問題であり、システムであればそのシステムがライフサイクルを終えるときに満足しているかどうかが問題だからです。

もっといえば、プロジェクト終了から10年くらいたった後で、そのプロジェクトの実施にどのような意味があったが問題になります。実は、この問題は、ピーター・センゲ博士が、「学習する組織」の中で、大きな問題だと指摘している問題で、結構、根の深い問題でもあります。

調べた範囲でいえば、プロジェクトの成功要因として出てくるのは

(1)ステークホルダとの良好なコミュニケーション関係の構築
(2)プロジェクトチームやプロジェクトマネジャーの問題解決能力

の2つに加えて、もう一つあります。なんだかおわかりでしょうか?

(3)プロジェクトの明確な定義がされていること

です。

続きを読む »

2010年7月 4日 (日)

【PMスタイル考】第6話:プロジェクトガバナンスとテイラーリズム

◆注目されるプロジェクトガバナンス

Style プロジェクトガバナンスという言葉が目につくようになってきました。

日本では一部のプロジェクトマネジメントプロフェッショナルの方は早くから関心をもってきた分野です。PM学会では2006年に特集をやったりしていますが、そんなに議論が広まってきませんでした。やっとここにきてという感じです。

そこで、今日はこの話題をPMstyle的切り口で取り上げてみたいと思います。

続きを読む »