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2006年7月 5日 (水)

PMコンピテンシー強化術(6)~セルフメンタリング(2)

◆前回の復習

前回、セルフメンタリングのプロセスは、以下のようなものであることを説明し、最初の課題設定について説明した。

 (1)課題(中間ゴール)設定
   → (2)行動の決定
     → (3)行動
        → (4)結果のまとめ
          → (5)新しい課題の設定

今回は行動から、新しい課題の設定までについて説明する。

設定した課題に対して、実際の行動計画を作る。前回の述べたように、多くの人にとって重要な課題である

「常に仮説設定をして物事を考えるようになる」

という課題を例にとって話を進めていこう。プロジェクトマネジャーAさんがこの課題を持ってセルフメンタリングを進めていく。

◆望ましい行動

Aさんは、この課題をクリアするためには、今、担当しているプロジェクトではどのような行動が必要になるかを考えてみる。このプロジェクト懸案はプロジェクトメンバーXさんの参加が可能になるかどうかで、Xさんが参加すれば3ヶ月で終わるが、Xさんが参加できない場合には、5ヶ月はかかりそうだ。当初の予定では作業着手は2週間後にしている。この間に計画を作らなくてはならないが、Xさんの今のプロジェクトの状況が判明するまでには1ヶ月くらいかかりそうだ。

今までのパターンであれば、Xさんの動向がはっきりするまで、計画を作るのは延期し、とりあえず、できそうなことから着手するというパターンであった。しかし、今回はAさんは、セルフメンタリングを取り入れ、望ましい行動として

  Xさんの動向が分かる前に計画を作ること

を掲げた。そして、その行動方針に則り、Xさんが予定通り参加できることを前提にして計画を作り、Xさんが前のプロジェクトの影響で参加が遅れることはリスクとしてみて、その場合の対策も含めて計画を作った。

果たして、Xさんは予定通りには参加できなかった。そのため、作った計画は作り直しを余儀なくされたが、当初からその点はリスクとしてみていたため、計画の作り直しはスムーズに進んだ。

そこで、分析をする。なぜ、Xさんが参加できるとした判断に問題はなかったか?どのようにすればよかったか?それはどのようにすればできるようになるか?

◆新たな課題の設定

結果、Xさんが参加できると判断したことはその時点では問題なかったと考えた。ただ、今回、組織上の問題や、Xさんの配属されていたプロジェクトへの遠慮から、Xさんと直接話をしてXさん自身の感触を聞きだして計画に反映することをしなかった。
これは問題だと思った。

そこで、新たな課題として、

 仮説の裏づけをしっかりと行うこと

を取り上げて、次のサイクルに入ることにした。

このような流れが、セルフメンタリングの基本的な流れである。

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