2012年、ビジネス書の杜で一番たくさん売れた本は、ケン・シーガルさんの「Think Simple」でした。ジョブズやアップルの思考規範や行動規範を書いた本ですが、切り口が素晴らしく、面白く読めて、役立つ一冊です。上半期も1位でしたが、年間を通して売れました。
第2位はwiredの前編集長であるクリス・アンダーソンさんが、自分の経験をもとに、新しい製造業の姿を描いた一冊です。昨年は3Dプリンターの低価格化などでパーソナルファブリケーションに関心が高まりましたが、パーソナルファブリケーションをどのように事業に成長させていくか、とくにオープンソースの環境を前提にしていくMAKERSは今年、いよいよ、本格的な動きになってくると思われます。このような時代の変化についていくために、製造業の人はぜひ読んでおきたい本です。
第3位は、エリック・リースさんのリーンスタートアップです。世間的には結構売れた本だと思いますが、ビジネス書の杜ではあまりランキングに出てこなかったのでふたを開けてちょっとびっくりの一冊でした。リーンスタートアップもイノベーションへの新しいアプローチとして注目を浴びましたが、今年はいよいよ、本格化するのではないでしょうか?その意味で、読んでおきたい一冊です。
というわけで、今年も1~3位はすべて翻訳ものでした。4位以下を含めたベスト10は以下の通りです。なお、今回のランキングにはKindle版が含まれています。Kindle版だけのベスト5は
こちらにあります。
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