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2021年2月27日 (土)

心理的安全性は「あったほうがいいもの」ではなく、「なくてはならないもの」

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エイミー・C・エドモンドソン(村瀬俊朗解説、野津智子訳)「恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす」、英治出版(2021)

(Kindle)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B08R8KBZKZ/opc-22/ref=nosim
(紙の本)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862762883/opc-22/ref=nosim


◆概要

ハーバードビジネススクールのエイミー・エドモンドソン教授の「The Fearless Organization」の翻訳。最近、キーワードになりつつある、「心理的安全性」に関する一冊。加えて、早稲田大学の商学部の村瀬俊郎先生が興味深いのある解説を書かれている。

心理的安全性とは

「みんなが気兼ねなく意見を述べることができ、自分らしくいられる文化」

と説明した上で、自身の研究も含めた数多くの心理的安全性に関わる調査や研究の結果から、第1部「心理的安全性のパワー」、第2部「職場の心理的安全性」、第3部「フィアレスな組織をつくる」の3部から構成されている。

第1部では、心理的安全性の概念について説明し、過去にどのような研究がなされてきたかを紹介している。

第2部では、ケーススタディーを行った多くの組織において、心理的安全性がパフォーマンスと組織の健全性にどのような影響を与えているかを示している。

第3部では、リーダーがどんなことをすれば、誰もが率直に話して仕事をし、貢献・成長・成功し、チームを組んで、ずば抜けた成果を出す組織を創り出せるかを明確にしている。

本書の特徴の一つは、著者の20年に渡る研究結果を元に書かれており、非常にケーススタディーが豊富なことだ。

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2020年6月19日 (金)

「思考の落とし穴に陥らない」ためのリスト

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ロルフ・ドベリ(中村 智子訳)「Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法」、サンマーク出版(2020) 


(Kindle)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B089LQ12NK/opc-22/ref=nosim
(紙の本)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763138030/opc-22/ref=nosim

お薦め度:★★★★★

 

 

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2020年5月19日 (火)

【読書リスト】2020年5月前半に読んだ本

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/books/read/
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紹介記事を書いた本
 
5月前半に書いた紹介記事は2冊です。
 
田坂 広志「直観を磨く 深く考える七つの技法 (講談社現代新書) 」、講談社 (2020)
https://mat.lekumo.biz/books/2020/05/post-0481.html
 
山口 周、水野 学「世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術」、朝日新聞出版(2020)
https://mat.lekumo.biz/books/2020/05/post-8f25.html
 
 
◆読んだ本
 
次に5月前半に目を通した本です。
 
例によって☆はこれから(いつになるかわかりませんが)書評を書きたいと思っている本です。★は評価です
 

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☆デイビッド・エプスタイン(中室 牧子解説、東方 雅美訳)「RANGE(レンジ)知識の「幅」が最強の武器になる」、日経BP(2020)(★★★★★)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822288773/opc-22/ref=nosim
※原著は、「RANGE:Why Generalists triumph in a Specialized world」。タイトルの通り、ジェネラリストトの優位性を述べた本。名著!
 
☆河南 順一「Think Disruption アップルで学んだ「破壊的イノベーション」の再現性」、KADOKAWA(2020)(★★★★)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046043911/opc-22/ref=nosim
※アップルのThink Diiferent活動の日本の責任者が書いた、アップルの破壊的イノベーションの方法論。読んでいて非常に楽しい。
 
高田旭人「ジャパネットの経営 東大卒2代目の僕がカリスマ社長の後を継ぎ大事にしてきたこと」、日経BP(2020)(★★★★)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296104918/opc-22/ref=nosim
※名著っていうか、高田さんの生き方が面白い!
 
☆坂井直樹「好奇心とイノベーション 常識を飛び越える人の考え方」、宣伝会議(2020)(★★★★1/2)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883354954/opc-22/ref=nosim
※コンセプター坂井直樹さんの未来社会がもたらすものについて対談集。松岡正剛さん、猪子寿之さん、など一癖ありそうな8名が登場する。
 

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☆スティーブ・バッコルツ、トム・ロス、ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社( 小田 理一郎監訳、 東出 顕子訳)「成長企業が失速するとき、社員に“何"が起きているのか? 仕事に「働きがい」と「エネルギー」を取り戻す方法」、日経BP(2020)(★★★★1/2)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822288870/opc-22/ref=nosim
※変化に直面した組織のエンゲージメントとリーダーシップを分析した本。いいタイミングで出てきた。

2020年5月13日 (水)

論理を超える思考法と直観

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田坂 広志「直観を磨く 深く考える七つの技法 (講談社現代新書) 」、講談社 (2020)


(Kindle)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B084G2CKV8/opc-22/ref=nosim
(紙の本)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4065187958/opc-22/ref=nosim

お薦め度:★★★★★

 

  

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2020年1月31日 (金)

プロジェクトマネジメントの新しい「基本」を示す

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好川哲人「プロジェクトマネジメントの基本」、日本実業出版社(2011)

(Kindle版)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00KLVQ9X0/opc-22/ref=nosim

(紙の本)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01BC58H2E/opc-22/ref=nosim

 

お薦め度:★★★★★

 

 

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2020年1月24日 (金)

「工場」パラダイムから「アート」パラダイムへ

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若宮 和男「ハウ・トゥ アート・シンキング 閉塞感を打ち破る自分起点の思考法」、実業之日本社(2019)
 
 
お薦め度:★★★★★
 
 
 
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2019年11月22日 (金)

VUCA時代に活躍できる人材になる

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柴田 彰、岡部 雅仁、加藤 守和「VUCA 変化の時代を生き抜く7つの条件」、日本経済新聞出版社(2019)
 
 
お薦め度:★★★★
 
 
 
 
 
 
 
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2019年11月 1日 (金)

MBAコンセプトの本質を知り、使いこなす

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グロービス、嶋田 毅「ダークサイドオブMBAコンセプト」、東洋経済新報社(2019)
 
 
お薦め度:★★★★★
 

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2014年1月25日 (土)

「情けは人のためならず」を理論化した一冊

4837957463アダム グラント(楠木 建訳)「GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代」、三笠書房(2014)

お奨め度:★★★★★+α

対人行動の基本関係をギバー(人に惜しみなく与える人)、テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)、マッチャー(損得のバランスを考える人)の3つのタイプに分けて、事例と心理学実験などを通じて、仕事におけるタイプと成果の関係を分析した一冊。米国でウォートン校史上最年少の終身教授になった著者のデビュー作として米国を始め、全世界で話題になった書籍の翻訳。

監訳者の楠木先生が「情けは人のためならず」を実証実験し、理論化された本だと述べられているがまさにそんな感じの本である。「情けは人のためならず」に共感できる人にはお奨めしたい。

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2014年1月 2日 (木)

組織と個人を同時に変える

4862761542ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー(池村千秋訳)「なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践」、英治出版(2013)

お奨め度:★★★★★

ハーバード大学で、成人学習、職業発達論を研究するロバート・キーガン教授の『Immunity to Change』の翻訳書。2009年の刊行以来、免疫システムという変わった概念による変革アプローチの本として評価されている。

変化が必要だと思っても、85%の人が行動すら起こさないとされるが、この本のアプローチによると多くの人や組織は変革できると主張している注目の一冊。変革の必要性を感じている人はぜひ、読んでみよう!


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