ギブ&ギブンのための5つの法則
ボブ・バーグ、ジョン・デイビッド・マン(山内 あゆ子訳)「あたえる人があたえられる」、海と月社(2014)
お奨め度:★★★★★
ギバー(与える人)をテーマにしたビジネス小説で、2007年の刊行以来、20か国以上で出版されているベストセラー。
いわゆる成功本ではなく、自分自身や人間関係のあり方、生き方そのものを見直す機会を与えてくれる本である。
ボブ・バーグ、ジョン・デイビッド・マン(山内 あゆ子訳)「あたえる人があたえられる」、海と月社(2014)
お奨め度:★★★★★
ギバー(与える人)をテーマにしたビジネス小説で、2007年の刊行以来、20か国以上で出版されているベストセラー。
いわゆる成功本ではなく、自分自身や人間関係のあり方、生き方そのものを見直す機会を与えてくれる本である。
楡 周平「象の墓場」、光文社(2013)
お奨め度:★★★★★+α
世界的なエクセレントカンパニーであるコダックをモデルにしたと思われるグローバル企業ソアラ社の日本法人を舞台にした小説。資本主義、企業文化、価値感、イノベーション、技術、組織と人などについて非常に深く考えさせられる一冊。
小説と調査に基づく学術書を比較すべきではないことは重々承知しているが、クレイトン・クリステンセン先生の「イノベーションのジレンマ」以上のインパクトがあった。
特に、小説(ストーリー)という形でしか書けないと思われる全体の構造が見事に書かれており、現場で起こる現象がなぜ起こっているかを、断片的なステレオタイプの指摘ではなく、コンセプチュアルに把握できる。イノベーションや変革に携わっている方すべてに強くお奨めしたい。
有川 浩「県庁おもてなし課」、角川書店(2011)
お奨め度:★★★★(注:小説としての評価ではありません、ビジネス書としての評価です)
有川浩さんの「恋する観光小説」。小説であるが、昨年から大ブレーク中の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」と同じくらい、ドラッカーのマネジメントの勉強になる。「マネジメント」だけでなく、マネジメントをベースにした非営利組織のマネジメントの勉強にもなる。
ロバート・オースティン、リチャード・ノーラン、シャノン・オドンネル(淀川 高喜訳)「ビジネスリーダーにITがマネジメントできるか -あるITリーダーの冒険」、日経BP出版センター(2010)
お奨め度:★★★★★
ITマネジメントのケースメソッドのためのケースブック。一般的なケースブックと趣を異にする点には、全体が、550ぺーじにも渡るストーリー仕立てになっていて、一つのストーリーによってITマネジメント全般にわたるケースセッションを実施できること。それから、もう一つはいくつかの章には、「知識」の提供をしていることがある。
この2つの特徴により、単にケースセッションの教材として使うことができるだけではなく、著者たちが勧めているように、(大学教員のようなプロのディスカッションリーダーがいなくても)自分たちで議論をしながら読み進め、その議論を通じていろいろな気づきを得るという使い方ができると思われる。
ストーリーそのものもおもしろいし、最後に、考えさせられるどんでん返しも準備されており、とりあえず、購入し、ビジネスストーリーを読む感覚で楽しんで読み、その後で、どう使うかを考えるという二度味わうことをお奨めしたい。
岩崎 夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」、ダイヤモンド社(2009)
お奨め度:★★★★1/2
放送作家から、ビジネスのマネジャーへという異色のキャリアを持つ著者が、ドラッカーの「マネジメント」を高校野球という舞台で実践する様子をエンターテイメントとして書いた一冊。
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