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2011年1月

2011年1月27日 (木)

マッキンゼーとボスコン、あなたはどちら派?

4862760856 安宅和人「イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」 」、英治出版(2010)

お奨め度:★★★★☆

マッキンゼー・アンド・カンパニー出身の著者が書いた課題設定型の問題解決の本。イシューという概念を持ち込み、イシューをどのように作り、どのように分析し、どのようにプレゼンするかを魅力的にまとめた本。ビジネスパーソンが生産性を向上させるためには不可欠な考え方である。また、プロフェッショナルな仕事をするためにも不可欠である。プロフェッショナルを目指すすべてのビジネスパーソンに読んでほしい。

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2011年1月22日 (土)

マインドセットを変える

4761267240 茂木健一郎「世界一自由な脳のつくり方」、かんき出版(2010)

お奨め度:★★★★1/2

脳科学者の茂木健一郎氏が、日本人がイノベーションを起こす妨げになっているマインドセットの問題を指摘し、脳科学の立場からのマインドセットを変えるにはどのようにすればよいかを論じた一冊。考え方をマインドセットという形で客観化しているので、自分自身を見直すのに適した本。

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2011年1月17日 (月)

「プロジェクトマネジメントに携わる人に読んでほしい本」2010年版

1月13日の毎年の恒例になっているビジネス書の杜のアワードを発表しました。ジェームズ・クーゼスの「リーダーシップ・チャレンジ」です。

ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー(金井壽宏監訳、伊東奈美子訳)
リーダーシップ・チャレンジ」、海と月社(2010)

リーダーシップの本としては定番のテキストで、数多くの事例から、どのような状況でのリーダーシップにも必要なところを抽出したLSBOK(LeaderShip Body Of Knowledge)とでも呼びたくなるような本です。もちろん、ガイドブックではなく読み物ですので、PMOBKのような読みにくさはありません。

昨年一年間に出版された本を振り返ってみて、この本以外にもプロジェクトマネジメントに関わる人に読んでほしい本を数冊ピックアップしてみました。

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2011年1月13日 (木)

ビジネス書の杜Award2010「このビジネス書がすごい!2010」

2010award 毎年の恒例になっています、「ビジネス書の杜」主宰者・好川哲人が選ぶ「このビジネス書がすごい!2010」(ビジネス書の杜Award2010)は

ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー(金井壽宏監訳、伊東奈美子訳)「リーダーシップ・チャレンジ」、海と月社(2010)


を選びました。第2回以来、3年ぶりに翻訳書を選びました。

この本について、アマゾンのレビューに

「日本ならQCサークルのリーダー研修で教えるような、初歩的な事項」

と書かれている方がいらっしゃいますが、まさに、そうです。初歩的かどうかはともかくとしてリーダーであれば、どのような立場の人でも、間違いなく「役立つ」内容です。

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2011年1月11日 (火)

候補から4冊に絞りました。

ビジネス書の杜「このビジネス書はすごい!」を始めて、今年で5年になります。過去4年間に選んだ本はつぎの4冊です。

2009年 「決めるマネジメント」
https://mat.lekumo.biz/books/2010/01/award2009.html

2008年 「プロデュース能力」
https://mat.lekumo.biz/books/2009/01/award2008-358d.html

2007年 「影響力の法則」
https://mat.lekumo.biz/books/2008/01/award2007-92c2.html

2006年 「「アート・オブ・プロジェクトマネジメント」
https://mat.lekumo.biz/books/2007/01/post_031f.html

この企画は読者投票でも、複数の審査員で審査しているわけでもなく、ビジネス書の杜主宰者の好川哲人が一人で主観で決めています。なんどか恣意的に選んでいると言われたことがありますが、気にしていません。恣意的ではないからです。

何かを選ぶときに、選び方(評価方法)と選ぶ基準(評価基準)を混同している人がいますが、これが混乱の元です。主観であるのは選ぶ基準であって、選び方を工夫すれば恣意性はある程度排除できます。僕は選ぶときに、「対比法」を使い、恣意性を排除しています。

対比法は、母集団の中から2冊ずつ比較していき、結果をスコアリングします(単純によい方に1点、一方は0点にしています)。そして、すべての組み合わせについて比較した結果でスコアの高いものから一つを選ぶ方法です。

比較的、恣意性がないと言っている理由は、自分一人でやっているにも関わらず、みすくみが起こるんですね。つまり、AとBで、Aを選んで、BとCでBを選んだのに、AとCではCを選ぶといったことが現実にあります。

そんな方法で選んでいますが、今年は昨日紹介した15冊の候補を対比評価しました。基準点を決めており、ベスト3を選んでいます。母数が少なかったため、3冊に絞れず、4冊になりました。

ヘンリー・クラウド(中嶋 秀隆訳)「リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの資質」、日本能率協会マネジメントセンター(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/02/integrity.html

ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー(金井壽宏監訳、伊東奈美子訳)「リーダーシップ・チャレンジ」、海と月社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/04/leadership.html

タル・ベン・シャハー(成瀬 まゆみ訳)「ハーバードの人生を変える授業」、大和書房(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/happier.html

デビッド・アレン(田口 元監訳)「ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編 仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法」、二見書房
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/gtd.html

絞ったところでもう一度読んで、後は直観で決めています。なぜ、対比評価の結果を使わないのか。

実はここは恣意的です。この活動はアマゾンのアソシエイトプログラムが活動の資金源ですので、3冊の中で一番売れそうな本を選んでいます(笑)。

「このビジネス書がすごい!2010」候補

やっと、ビジネス書の杜Award2010「このビジネス書がすごい!2010」が決まりました。

が、昨年、絞り込みの様子を公開したところ好評でしたので、今年も同じように発表します。まず、第1次で選んだのが以下の15冊です。この中から3冊に絞ったのですが、3冊はまた、明日にでも。

ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー(金井壽宏監訳、伊東奈美子訳)「リーダーシップ・チャレンジ」、海と月社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/04/leadership.html

ヘンリー・クラウド(中嶋 秀隆訳)「リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの資質」、日本能率協会マネジメントセンター(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/02/integrity.html

カーマイン・ガロ(井口耕二訳、外村仁解説)「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則」、日経BP社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/09/presentation.html

バーバラ・フレドリクソン(植木理恵監修、高橋由紀子訳)「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」、日本実業出版社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/07/positivity.html

ロバート・ボルトン(米谷 敬一訳)「ピープル・スキル 人と“うまくやる”3つの技術」、宝島社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/04/poeple.html

一條 和生、徳岡 晃一郎、野中 郁次郎「MBB:「思い」のマネジメント ―知識創造経営の実践フレームワーク」、東洋経済新報社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/mbb.html

ティナ・シーリグ(高遠裕子訳、三ツ松新解説)「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」、 阪急コミュニケーションズ(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/03/innovation.html

紺野 登「ビジネスのためのデザイン思考」、東洋経済新報社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/design.html

磯崎 哲也「起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと」、日本実業出版社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/12/venture.html

ビル・ジョージ(梅津 祐良訳)「難局を乗り切るリーダーシップ―ハーバード教授が教える7つの教訓」、生産性出版(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/crisis.html

遠藤功「「日本品質」で世界を制す!」、日本経済新聞社(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2010/11/hqm.html

デビッド・アレン(田口 元監訳)「ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編 仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法」、二見書房
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/gtd.html

サジュ=ニコル・ジョニ、デイモン・ベイヤー(満園 真木訳)「ザ・ライト・ファイト」、出版社: アルファポリス(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/fight.html

タル・ベン・シャハー(成瀬 まゆみ訳)「ハーバードの人生を変える授業」、大和書房(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/happier.html

ユージン・サドラースミス(吉田利子訳)「直観力マネジメント 第六感が利益を生む! 」、朝日新聞出版(2010)
https://mat.lekumo.biz/books/2011/01/intuitive.html

2011年1月10日 (月)

個人と組織のGDT

4576101714 デビッド・アレン(田口 元監訳)「ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編 仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法」、二見書房(2010)

お奨め度:★★★★★

2001年に邦訳されたデビット・アレン氏のGTDの実践編。

デビッド・アレン(森平慶司訳)「仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法」、はまの出版(2001)

こちらは、仕事のハウツー本的なイメージだったが、本書は、前書で述べられていたことを整理、改善し、GTDとして体系的な方法論にした印象のある一冊。また、経験に基づいて、理論も強化されており、納得性も高くなっている。

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イノベーションには「管理された、健全な戦い」が必要である

4434151215 サジュ=ニコル・ジョニ、デイモン・ベイヤー(満園 真木訳)「ザ・ライト・ファイト」、出版社: アルファポリス(2010)

お奨め度:★★★★1/2

対立をイノベーションのためのリーダーシップツールとして活用することを提唱する一冊。思考レベルや、マンツーマンの行動レベルではなく、組織行動レベルで対立を使うことや、その際に必要になるリーダーシップについて述べている。イノベーションを企ててるマネジャーは必読の一冊。

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「企画人間」の条件

4620319821 増田 宗昭「はじめて語られる企画の「虎の巻」 」、毎日新聞社(2010)

お奨め度:★★★★

プロフェッショナルファームとしての「企画企業」のあり方について、25年にわたり、CCC(カルチャーコンビニエンスクラブ)グループを率いてきた増田宗昭さんが持論を展開した本。CCCのプロモーション本みたいな気もするが、僕はTポイントカードは凄いと思っているので、素直に読める。もし、TUTAYAや、Tポイントカードを評価していなければ、宣伝本以外のなものでもないので、要注意。

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2011年1月 9日 (日)

ポジティブ心理学の実践ガイドブック

47979305 タル・ベン・シャハー(成瀬 まゆみ訳)「ハーバードの人生を変える授業」、大和書房(2010) 

お奨め度:★★★★★

HAPPIER」で知られる、タル・ベン・シャハー教授の講義の実践ガイドブック。シャハー教授は授業で教わったことを実際の行動に移すことで、理論を自分のものとして吸収する方法を「リフラクション」と読んでいるが、本書は教授をはじめ、多くの(ポジティブ)心理学者の理論を実践に移すリフラクションのためのワークブックである。このワークブックによって、ハーバード大学のディヴィッド・パーキンスン教授が「生産的知識」と呼ぶ知識、すなわち、自分たちをとりまく世界をよく理解して、状況にうまく対処するための知識を育むことができる。

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