« 検索ができるようになりました。 | メイン | 意図された混乱 »

2007年1月10日 (水)

ERP、CRM、SCMと並ぶEMM

4901234919_01__aa240_sclzzzzzzz_v3496859デイブ・サットン、トム・クライン(高宮治、千葉尚志、博報堂ブランドソリューションマーケティングセンター訳)「利益を創出する統合マーケティング・マネジメント」、英治出版(2006) 

お奨め度:★★★★1/2

マーケティングという概念は分かりにくい部分があるが、それは、製品を企画し、開発し、販売するまでの一連の活動すべてであるにも関わらず、それらを体系的に取り扱う手法がないためである。

このため、ステージ間の連携においては、ヒューリスティック頼りの側面が強く、これがマーケティングはアートとサイエンスが混在しているといわれる一因になっている。

この本で提案されているEMM(エンタープライズ・マーケティング・マネジメント)は、これらの活動を統合的に扱うために考えられた手法である。統合的に使おうとするために、マーケティングのさまざまなステージにおける活動はすべて必然性と論理性が求められるようになり、これにより、マーケティングはサイエンスになる。

コトラーはこの本で紹介されているサットンとクラインの仕事を、「ERP、CRM、SCMと並ぶ効果効率の高い収益力のある事業運営のプラットホーム構成要素のひとつ」だと称している。

製品開発に関わる人は必読の一冊である。

目次

Introduction エンタープライズ・マーケティング・マネジメント
1 ブランドを、キャンペーンではなくビジネスとして運営しよう(マーケティングはアートではなく科学である
ブランド・アーキテクチャー ほか)
2 顧客ではなくブランドを管理しよう(ブランド・エクスペリエンスの主導権を握れ
マーケティングをCRMにつなげよう ほか)
3 コミュニケーションだけでなく、自分のビジネスを再構成する(ビジネスモデルの再構成
マーケティング投資収益率を測る ほか)
Conclusion マーケティングの新時代

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/605869/31150723

ERP、CRM、SCMと並ぶEMMを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

PMstyle 2024年4月~6月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

アクセスランキング

カテゴリ

Powered by Six Apart

Powered by Google

  • スポンサーリンク
  • サイト内検索
    Google